-
2023年5月13日
武産合気って、合気道と何がちがう? 開祖は何を伝えようとされたのか
久しぶりに、合気道の用語です。今回も開祖の直弟子の方々の言葉を、書籍等から集めて解き明かしたいと考えています。斉藤守弘先生をメインに、植芝吉祥丸先生は若干、そして武産合気の概念らしきところは、田中万川先生や五味田聖二先生、塩田剛三先生の言葉から探っています。
なにより最も長く開祖
-
2022年1月6日
合気道の合気って何? 力の概念なのか技術なのか理念なのか
合気道は文字通りに解釈すると、合気の道。しかしその「合気」とはいったい何でしょうか。
剣道なら、剣の道。真剣を使わなくても、竹刀を剣に見立てて稽古する武道であることに間違いないでしょう。
柔道は、やわらの道。やわらの辞書的な定義は「力で相手に対抗せず、相手の力を利用して逆に相手
-
2021年10月30日
合気道は剣の理合。なのに開祖はどうして剣を教えなかったのか?
さまざまな直弟子の先生方が「植芝先生は、合気道は剣の理合」だとおっしゃったとインタビュー等で答えられていますので、確実だと思います。
ただ、「それなのに一向に剣を教えてくれなかった」と続くのです。どころか、弟子が剣を使っていると「誰の許しを得た」と怒ったという話さえあります。
-
2021年9月18日
合気道のむすぶ・結びとは? どなたからも具体的な説明はないみたい
さまざまな雑誌や書籍、動画等で「むすぶ」「結び」「気の結び」が出てきます。ところが詳しい説明は、ほぼ見たことがありません。
詳しく説明しようとすればするほど、理屈で考えれば考えるほど、本質とはかけ離れてしまう概念はあると思います。それでもただただ「結ぶ」とか「むすび」とかいう言
-
2021年9月2日
合気道の気って何? どうにも統一見解はなさそうな気配
現代において武道の世界は特殊で、一般的にはあやしい存在でも、やっている人たちの中では当たり前とされていることは少なくありません。
合気道では、少なくとも「気」は、現在でもそのままに残り、受け入れられているのではないでしょうか。「気」をあやしいという合気道の人は、とても少ないと思
-
2021年8月18日
合気道には固い稽古と流れの稽古がある? その分岐点を辿ってみると
「固い稽古」「流れの稽古」というワードをよく目にしますが、養神館ではまず使われることのない言葉です。 想像すると、本来対立するような稽古方法ではないと思いますが、どうも譲れない主張があるようです。 最近も「出稽古に来た人の腕を掴んだら動けなかった」というツイ
-
2021年8月7日
合気道の力を抜くって? を具体的に探っていくと
合気道ではどこの流派でも「力を抜け」と、頻繁に言われていると思います。じゃあ、実際にどうやって力を抜けばいいのか、具体的にどういう状態のことかを教えられることはあるでしょうか。
「力を抜く」ことは重要なはずですが、書籍では、ほぼ言葉だけか、観念的な説明に終始しています。いくら重
-
2021年7月29日
合気道の当身って何? 消えてしまわないためのアーカイブへ
今回も合気道の用語です。言葉として「当身」はけっこう使われていると思いますが、実質的に合気道から当身は失われつつあるかもしれません。素手による当身がないのに、剣や杖、短刀を稽古し、それじゃ斬れないとか指導されているとしたら、かなり不思議な状況です。合気道は体術がメインのはずです。
-
2021年7月22日
合気道は円の動き。の奥のマニアックで難解な話へ
今回は、『円の動き』です。
合気道は円の動き、角がなく丸く動くなど、どこの合気道の道場でも言葉として「円」が高頻度で使われていると思います。
ところが植芝盛平先生は、私が知るかぎり書籍や映像で「円」という言葉は、それほど使われていないようです。
直弟子の先生方は、ご自分の解釈
-
2021年7月15日
合気道の間合いって何? のちょっと深い話へ
合気道の用語。直弟子の先生方の文章を中心に紹介することで、先生あるいは流派ごとの解釈を多角的に知り、理解の的確なヒントになることを目指します。
今回は、『間合い』です。
「間合い」はよく使われていると思いますが、その意味するところは、合気道の書籍などで詳しく書かれていることは
-
2021年7月8日
合気道の呼吸力って何? のちょっと深い話へ
定義しようなんて大それたことではなく、直弟子の先生方の文章を中心に紹介することで、先生あるいは流派ごとの解釈を多角的に知り、理解の的確なヒントになることを目指します。
今回は、合気道の根本『呼吸力』です。
合気道以外の武道や身体操作で、呼吸力という言葉を使うところは、まずないで