-
2020年11月19日
脱力と姿勢の関係性のマニアックな話
合気道では脱力することが必要だ。そう語られることが多いですが、完全な全身の脱力はありません。全身の力を抜けば、立っていられません。気絶した人や泥酔した人のように、潰れてしまいます。
要は、部分部分の力を、極端に抜くのです。膝を抜く、肘を抜く、股関節を抜く技法もあります。
部分につ
-
2020年10月21日
杖取り|残心について詳しく述べよ
先日、杖取りで呼吸投げ(杖取りでは、ほとんどが呼吸投げですが)を稽古していたら、「投げたあとにどう打つんですか?」と聞かれました。あ、いや、とりあえずそこまでやらなくてもいいですと答えましたが、確かに私は投げたあとに、足を進めて打ちに行っています。無意識にやってしまいます。 有段
-
2020年10月12日
「歳を取るほど強くなる」なんてことが可能だろうか?
観察するというより、感じられること。感じて対応できることが、塩田剛三先生のおっしゃる「自分が無理にならない体づくり」ではないでしょうか。
ところで最近、年齢をどう受け入れるか、いかに勝つか現役を続けるか、みたいな文章を2本読みました。
ひとつは格闘家として、国内外の総合のリングに
-
2020年10月2日
身体を鍛えるということについて
Twitterで繰り返し話題に上ってくる筋トレ。「武術界隈の言ってることも、 筋トレ界隈の言ってることも、 整体界隈の言ってることも、 全部中途半端にしか分からん」とツイートしている人がいて、つい笑ってしまいました。私もほとんど同感です。 誰も自分の肉体を使って、検証してないから
-
2020年9月19日
“疲れない体を脳からつくるボディハック”を題材に
運動をする上では「前庭感覚」「深部感覚」がシャープに機能していないと、思い通りの動きができるはずもありません。
「表在感覚」が優れていないと、合気道の持たれる・持つ技は、形をなぞっているだけかもしれません。
だから動きの質という視点からすれば、「前庭感覚」「深部感覚」「表在感覚」
-
2020年7月18日
『サッカーと感染症』を読んで
『サッカーと感染症 -withコロナ時代のサッカー行動マニュアル』という本を読みました。
サッカーに興味はないのですが、今のところ感染症の専門家が、スポーツ・運動現場の行動指針を書いた本はないと思います。
本じゃなくても、感染症の専門家が、スポーツする現場に関しての発言を探せませ
-
2019年12月28日
年末年始に読むのにちょうどいい『室伏式 世界最高の疲労回復』
【タイトルに偽りあり】 このタイトル、デザインを見て、ああまた流行のあざといテンプレートに乗っけた本だなと思った。そう思うと、いつもなら手にも取らないけれども、室伏広治さんだし、こんな強靭な人が何を書いているんだろうという興味で立ち読みしてみました。 室伏さんのような超人が、疲労
-
2019年1月4日
「合気上げ」は、合気道発祥かもしれないとする衝撃的なおふたりの大東流合気柔術の會主宰者による対談
一言で言えば「座取り合気上げスタイルは、合気道から大東流への逆輸入、植芝盛平から武田惣角への流れではないか」、新説を提起したということだと思います。
ビックリしませんか?
多くのマニアを魅了する「座取り合気上げ」。合気道を長年やっている人の中にも、合気上げジプシーいるがぐらい