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どうして塩田剛三先生のコンテンツを作ろうと考えたのか


塩田剛三コンプリート_プロローグ

【知らない人からの電話】

少し前、私のケータイに電話が掛かってきました。登録されていない番号です。

まったく知らない人です。組織上とか、精晟会渋谷の会員や知人の知り合いとか、まったくなんのつながりもありません。

趣旨は、こういうことでした。

「塩田剛三先生のことをよく書かれているけれども、話をしたい」と。

含むところがあるとか、そんな感じではありませんが、なぜ私に? 

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、東京がロックダウンされるとか緊急事態宣言が出るとか言われている時期で、とにかくやることが多く、バタバタしているタイミングでした。

私は塩田剛三先生のことを直接存じ上げていたわけではないし、そういうやりとりをするつもりもないです、と電話を切りました。

まったく知らない人からの突然の電話なので、早々に切ったところで失礼ではないでしょう。

【塩田剛三先生についての情報】

しかし、なんで私なの?

理由を知る由もありませんが、養神館で塩田剛三先生の内弟子だった高弟の方々はいくらでもいらっしゃるし、直接接したことのある先生方も大勢いらっしゃる。

ああそうか、恐れ多くてそんな先生方にコンタクトはできないけれども、私なら手軽なポジションだということかな。と想像しました。

もしそうなら、どうして高弟の方々の弟子にならないの? とも思いました。

私だって先生方から塩田剛三先生について、いろんなエピソードなどをお聞きしてる。そのエピソードを精晟会渋谷の稽古のときに話すこともあるけど、又聞きしたことを関係のない人にしゃべったりしないし。

あとから考えてみると、世の中の塩田剛三先生に関する情報は、リアルなものが時間とともに減っていっている。世間では、漫画のバキシリーズに登場する渋川剛気が、もはやイメージとして大きい気がする。

作者の板垣恵介さんは、直接取材されているし、高弟の方からの話なので、リアルといえばリアルだけれども、ある一面をデフォルメされて、キャラクターとして成立させている。

とてもとても面白いけれども(笑)

たとえば『刃牙道』9巻、クローン武蔵と出会うところ

刃牙道9巻_武蔵と渋川剛気が出会う

板垣恵介さんの著書『格闘士列伝』に書かれている、塩田剛三先生のエピソードを読んでいるのといないのとではぜんぜん面白さが違う。

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とある防具空手の有名どころが、塩田剛三に他流試合を挑みに、養神館を訪ねてきたことがあったそうだ。とても礼儀正しい人で、自分の身分を明かして、「これこれ、こういう理由で私と、お手合わせ願いませんか」と。

対して塩田剛三は、耳が遠く、物事もあまり理解できないような顔つきで、 「あ〜、ああ」ってやっていたという、大変な演技者だ。

「あ~、私とそうですか。ハイ、分かりました。でぇ、いったいい、いつぅ、やりぃますぅかぁ」 言葉だけでなく、動きまで全然ゆっくりなジイさんを演じ続ける。

口をもごもごさせている塩田剛三に対して、この空手家はあまりにも、純粋なスポーツマンだ。慇懃な姿勢を崩さず、「今日、この場でお願いします......」 その言葉が終わるや否や、空手家は玄関に崩れ落ちて、担架で運ばれてしまった。 人差し指で、彼の咽喉元をえぐったらしい。失神してしまった防具空手の選手の顔を見下ろし、塩田剛三は、「いや、若いな」と呟いて、奥へ戻っていったというんだ。

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『刃牙道』の渋川剛気が武蔵との出会いのシーンでは、『格闘士列伝』のエピソードにある塩田剛三先生像を彷彿とさせる。バキシリーズには、そんなシーンが随所に出てきて面白いのです。

【塩田剛三先生についてのコンプリートを】

電話で「塩田剛三先生のことをよく書かれている」と言われたけれども、私が塩田剛三先生のことをそれほど書いているかというと、そんなことはぜんぜんないはず。もっとお書きになっている養神館の先生方はいらっしゃるはずですが、オンラインではないので養神館外の人には届きにくいだけです。

だけど、それなりに詳しいのは詳しい。書籍やDVDもかなり持っています。

個別にやりとりするのは勘弁だし、私にとって意味はないけれども、塩田剛三先生について、又聞きしたことではなく、ソースがハッキリしている信頼性の高い情報をまとめるのは意義があるなと考えはじめました。

世の中に多くあるのは、伝聞の伝聞だったり、ソースの乏しさはWikipediaのページでさえ何カ所も指摘されています。

塩田剛三先生について、資料集・アーカイブ的にも成り立つぐらいのまとめ、できるだけ網羅したものがあれば、昔の私で考えると嬉しい。DVDなどでも内容が重複していたり、両方入手しても意味のないものもあります。

あ、でも私は精晟会。精晟会なら寺田精之先生の情報を集めるのが先じゃないか、とも思ったのですが、さすがに寺田先生のものは、そこまでボリュームはありません。寺田精之先生にも、取り組んでいこうと思いますが、まずは塩田剛三先生のコンプリートを目指します。

この新型コロナウイルス自粛期間のうちに、出来るだけ進めようと思います。

ページを作ったら、この記事からリンクします。

現在の予定は、大きく[体験談][映像][書籍]の三部構成です。

ご期待ください。

4月12日[体験談編]をアップしました!

4月21日[DVD映像編]をアップしました!

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